ダックスビームHCの特徴
構造性
構造的特長

- 高強度
- 設計基準強度100N/mm2の高強度コンクリートを用いることにより、通常よりも大きなプレストレス力の導入が可能となります。
- 低桁高化
- 通常のPC橋では困難な、桁高支間比1/25~1/40を実現し、建築限界の厳しい架橋条件においても適用が可能となります。
- 少数桁化・軽量化
- 通常のPC橋に比べ、主桁本数の削減が可能となり、架け替え工事で懸念される上部工死荷重の増加を抑制できます。
ダックスビームHCの桁高支間比の関係

一般的なPC橋(設計基準強度50~60N/mm2)の桁高支間比は1/15~1/25程度ですが、ダックスビームHCでは桁高支間比1/25~1/40程度の低桁高PC橋が実現可能です。
構造特性試験
静的曲げ載荷試験および静的せん断破壊試験より、ダックスビームHCは曲げモーメントおよびせん断力に対し、所要の耐荷力を有していることを確認しました。また、疲労に関しては、限界状態1における曲げ圧縮応力度の制限値50N/mm2を超える変動荷重を200万回作用させても疲労破壊しないことを確認しました。



耐久性
構造的特長
- 中性化抵抗性
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ダックスコンクリートは、182日の促進中性化試験でも中性化深さは0mmであり、極めて優れた中性化抵抗性を有しています。
進中性化試験結果 フェノールフタレイン噴霧(促進中性化182日)
- 凍結融解抵抗性
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ダックスコンクリートは、300サイクルの凍結融解試験でも相対動弾性係数の低下はほとんどなく、極めて優れた凍結融解抵抗性を有しています。
凍結融解試験結果 凍結融解試験供試体(300サイクル)
- 塩分浸透抵抗性
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EPMA分析より、浸漬期間が6ヶ月および1年における塩化物イオンの浸透深さに大差はなく、浸漬期間が6ヶ月以降は塩化物イオンの浸透が抑制されることが確認しました。また、ダックスコンクリートの塩分拡散係数は、普通コンクリートの1/5以下であり、かぶりが35mm程度であれば、飛沫帯においても100年間の耐久性を有しています。
塩化物イオン濃度の分布 塩化物イオン濃度の分布 塩化物イオン濃度の経時変化(計算値)
経済性・施工性
構造的特長
- 経済性
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ダックスビームHC工法は、より汎用的な材料を用い、材料コストを低減することで、弊社の「ダックスビーム工法」に比べて工事費を10%程度削減することが可能となります。さらに、既往の低桁高工法に比較して、単純桁橋と連結桁橋のいずれにおいても上部工工事費を20%程度低減することが実現できます。
ダックスビームHC工法 ダックスビーム工法 従来の低桁高工法 工事費比率 0.8 0.9 1.0
- 施工性
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実部材製作試験 実部材製作試験より、ダックスコンクリートの施工性に問題ないことを確認しました。
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