線状陽極方式 電気防食(PI-Slit工法)

PI-Slit工法

概要

飛来塩分や融雪剤散布などが原因で塩化物イオンがコンクリ-ト中に浸透し、鋼材が腐食する塩害が深刻な問題となっています。PI-Slit工法は、外部電源装置を用いた線状陽極方式電気防食工法の一つで、線状陽極から鋼材に微少電流を通電することにより鋼材の腐食を抜本的に抑制する従来工法と比較して耐久性の高い工法です。コンクリート表面に切削した幅5mm程度の溝に1枚または複数枚の線状陽極を設置後、高い流動性を有したセメントモルタルを注入(Pour)方式もしくは圧入(Inject)方式にて充てんします。

ポストテンション方式T桁橋

RC桟橋

特長

確かな効果
構造形式、劣化状況に応じて、線状陽極の種類および設置方法を適切に選定し、確実な防食効果が可能となります。
確かな省力化
線状陽極用溝の幅を小さくすること、注入方式もしくは簡易な機器を用いた圧入方式の溝修復により省力化が図れます。
優れた耐久性
線状陽極は高純度チタンに混合酸化貴金属皮膜を施していること、確実な溝充てんにより優れた耐久性を有しています。
優れた経済性
線状陽極の設置の最適化、施工の簡略化、簡易な施工機器の使用による施工速度向上により優れた経済性を可能にします。
広汎な適用性
PC構造物やRC構造物、新設構造物や既設構造物などを問わず適用することができます。
  • PI-Slit工法(type-S) は、中日本高速道路(株)との共同開発工法です。
  • 旧NETIS 登録技術(登録No.KT-090033-A(登録期間終了))

一般形状

一般形状イメージ図
type-S
一般形状(type-S)イメージ図
切削溝1本につき1枚(Single)の陽極を設置
type-D
一般形状(type-D)イメージ図
切削溝1本につき2枚(Double)の陽極を設置
  • 溝切削深さは、使用する陽極幅に応じて設定します。

実績

発注者 施工実績(2019年7月現在)
地方自治体 25件
民間 6件
(チタングリッド工法の実績:34件)

チタングリッド工法

概要

飛来塩分や融雪剤散布などが原因で塩化物イオンがコンクリ-ト中に浸透し、鋼材が腐食する塩害が深刻な問題となっています。チタングリッド方式電気防食工法は、外部電源装置を用いた線状陽極方式の一つで、実績が多く信頼性の高い工法です。
コンクリ-ト表面に切削した溝にチタングリッド陽極を横方向に配置し、鋼材に微少電流を通電して鋼材腐食を抑制します。かぶりの小さな構造物への適用性が高く、陽極を縦方向に設置することでコスト縮減を図った電気防食工法であるPI-Slit工法との併用も可能です。

チタングリッド工法の適用例

プレテンション式PC橋(上部工)
プレテンション式PC橋(上部工)
洞門
洞門
橋台
橋台
桟橋
桟橋

特長

確実な防食効果
鋼材の種類や配筋状況をもとに、チタングリッド陽極の種類を適切に配置するために確実な防食効果が可能となります。
優れた信頼性
外部電源方式の電気防食工法として多数の実績があり、適用した構造物において長期的な電気防食効果が確認されています。
優れた耐久性
チタングリッド陽極は、高純度チタンに混合酸化貴金属皮膜を施しているので、優れた耐久性を有しています。
優れた経済性
従来の塩害対策である樹脂塗装工法や断面修復工法と比較して、ライフサイクルコストは安く経済的です。
広汎な適用性
PC構造物やRC構造物、新設構造物や既設構造物を問わず、かぶりの小さな場合にも適用できます。

一般形状

電気防食システム概要図
電気防食システム概要図
陽極設置概要図
陽極設置概要図

実績

発注者 施工実績(2019年7月現在)
国土交通省 8件
地方自治体 8件
NEXCO 5件
民間 13件
合計 34件
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