技術開発部門
技術オリエンテッドの証明。次代のオリジナル技術を追求します。
技術研究所

オリジナル技術の開発を進めるR&Dの最前線。
技術研究所では、反力壁、反力床、鉛直載荷試験装置、サーボパルサ型疲労試験装置、三軸圧縮試験装置および材料環境室などの自動制御試験機や大型万能試験機などの物性試験機によって、力学的、物理的、化学的性質を解明することにより開発・研究を進めています。
[電気防食]PI-Slit工法(ピーアイスリット工法)
経済性に優れた防食工法
線状陽極方式電気防食工法のひとつであるPI-Slit(ピーアイスリット)工法は、コンクリート表面に切削した幅5mm程度の溝に線状陽極の設置後、高い流動性を有したセメントモルタルを注入(Pour)方式もしくは圧入(Inject)方式にて充てんする工法で、従来の線状陽極方式と比較して大幅なコスト縮減を可能にしました。今後はさらなるコスト縮減を適用構造物の拡大に向け、陽極設置の方法の改良等を推し進めています。
![[電気防食]PI-Slit工法(ピーアイスリット工法)](/about/company/business/img/development_im02.jpg)
アンダーパス工法(SUT工法)
都市部での工期短縮・近接施工が可能なアンダーパス構築工法
H型PC杭を側壁とし、頂版および底版を側壁と結合することにより、アンダーパスを構築する工法です。H型PC杭は、本設工が仮設工を兼用できるため、工期短縮・近接施工が可能です。さらに、PCaPC部材の使用により施工エヤードが縮小でき、供用中の道路規制を最小限にできます。

PSMIX構法
コストダウンを実現するハイブリッド工法
柱を鉄筋コンクリート造(RC造)、梁を鉄骨造(S造)とするPSMIX構法は、大きい軸力を負担できるRC柱と大スパンを可能とするS梁を組み合わせた、合理的なハイブリッド工法で、大型量販店や物流倉庫の建設コストダウンを実現します。建築基準法で規定される一般工法ではないため2010年に(財)日本建築総合試験所による建築技術性能証明を取得しました。現在、さらなる合理化のため建築技術性能証明の改定を行っております。

人工地盤
環境・衛生管理型漁港づくりを推進する人工地盤
我が国では、「環境・衛生管理型漁港づくり」を推進するために、いくつかの人工地盤が建設されています(写真:羅臼港湾)。当社では、東北地方太平洋沖地震(2011)において甚大な被害をもたらした大津波を教訓にし、大津波から生命や財産を保護することを目的とする頑丈で安全な人工地盤を提供するために技術開発を行っています。

高炉スラグ微粉末を混入したコンクリート
コンクリート構造物の長寿命化とCO2削減に貢献
高炉スラグ微粉末は、鉄を造るときの副産物である高炉スラグを原料とした環境に優しい材料で、これらを混入したコンクリートは潜在水硬性によるコンクリートの緻密化により塩分遮断性を向上させる特性があり、構造物の環境対応と長寿命化が期待できます。現在、さらなる高耐久性を目指し、材料特性を十分発揮できるPCa部材の製造・施工方法の検討をしています。写真は沿岸部に構築したプレテンション方式中空床版橋で、塩分遮断性を高めるために高炉スラグ微分末を混入したコンクリートを用いました。
